この度弊社は滋賀県近未来技術等社会実装推進事業として「温室効果ガス削減と農家の省力化に貢献する水田土地改良事業」をテーマに自動給水機の開発運用を開始しました。

自動給水機とは、開水路での水田の灌漑制御をする装置です。この装置を採用することにより、農家の省力化と温室効果ガス削減に貢献することができます。

●温室効果ガスの削減
2050年CО₂ネットゼロの実現に向けて、農業分野での温室効果ガスの排出にも注目が集まっています。1haの水田から年間に発生する温室効果ガスはCО₂換算で12tと算出され、これは自家用車の12万㎞走行分のCО₂排出量に相当します。

この水田メタンは、適切な水管理等によって排出量を削減することが可能ですが、水見だけでも重労働です。しかし、自動給水機を採用することで、農家の負担を増やすことなく、メタンガスの発生を抑制することができるようになります。

●低コストでの導入可能
自動給水機は簡易な機構で成り立っており、メンテナンスも容易です。
また、導入コストも安価なため、低コストで簡単に導入が可能です。

●水管理の省力化
日本の水田稲作では、苗半作水見半作と言われるように水管理が非常に重要ですが、この自動給水機を活用することで約3割の水見回数を減らすことが可能です。
自動で給水量を調整することができるため、農家の省力化をすることができます。

自動給水機設置キット

設置の様子